前橋工科大学建設工学科梅津研究室 環境ニュース満載 EEL Daily News!!

No.0 フグ日記  ( 2002.12.11〜2003: SPOKON巨大発明大綴 )    前橋工科大    建設工学科    梅津 剛
1月1日〜   1月14日〜  1月18日〜   2月3日〜  2月16日〜 3月25日〜   4月14日〜  5月1日〜  5月17日〜   
            

2002.12.11
推薦入試の日だったが、夕方、フグ到着。なんか、大学他人を入れてはいけない日なので
玄関までフグお迎え。

フグ到着。たったの2cmとは聞いていたが、「こりゃ、ちいさい」。ちょっとちいさすぎ。
水処理技術の問題というよりも、水産学部系生態理解必要というか、母親気分必要というか、
余りにも、よわよわそう。
でも、きてしまった。「うん、2cmでも大丈夫」とか言ってのけた自分が思い起こされる。

トラフグだ。生涯かけて、きっと数回しか食ったこと無い。味も、あんまり、覚えていない。

50匹のふぐ子ちゃんがとどいたが、既に15匹ぐらい、腹パンパン。後で聞いた話によると、
「ストレスです!」
とのこと。これだけ小さいと、どうしようもない。

ともかく、かわいそうであるが、「残念ながら、死んでしまうものは、こりゃ、しんでしまうだろう。」
というわけで、静観することにした。

ぷっくり膨れて水面に逆さになって、動かないと思ったら、
よく見ると「呼吸」している。あやや。まだ生きてるよ。
おさわりなしで、次の日ね。



2002.12.12
あああ、しんでるな。10匹。やっぱりね。でも、稚魚の屍骸は、他の飼育で見慣れているので
生きてるやつを、なんとか、と考える。
稚魚は、ショッチュウ、食ってる必要がある。グッピーとは違うだろうが、私が魚の飼育で
学んだことを、当てはめる。一日、餌投与8回極少数。


2002.12.13
9匹死亡している。飼育装置の詳細を述べずして、
生死のみを記載するのは読んで下さる方に申し訳ないが、
一応内緒なので
とにかく、そのままで、傍観。ヒラメにフグ子ちゃんの屍骸を与えたが食わなかった。
ヒラメって贅沢。



2002.12.14
よおおし!今日は一匹も死んでない。安心しました。水温は23度。水質は内緒。
でも硝酸塩は150mg/Lと高め。だってひらめ飼ってる水なんですもの。

陸上海水魚では、「なにかをどうしなければならない」という必然性を大事にすると、
びっくりするほど「お高い」魚が出来上がってしまいます。

だから、たとえば NO3に関して、10mg/L以下にしましょう、などという御理想を
けっして追求してはいけません。
50mg/Lぐらいまでは、落とすかな。それぐらいはできる。
そういう装置です。
おお、餌も食っておる。これで、うんちするところが見れればOK。
なんでもそうだけど、「うんち」は健康のバロメータですね。

明日は忘年会、あいや、研究発表会、なので、おしまい。



2002.12.16
二日酔い。本日の流れの科学テーマは「塩水くさび」「捷水路」そして「魚道」。
ふぐこちゃんたちは、ほんとに死ななくなっています。とても元気。餌はばんばん食う。
結構いいかんじ。しかも、今日は見ました!。とても大事な情景を。つまり、
うんちするところです。
ぷりぷり。フグ子ちゃんのうんちは「げり」っぽかったですね。つまり
溶解性が高いうんちでした。フグ飼育水槽の設計の方向性が少しでました。
めでたいめでたい。


2002.12.17
きょうは風がつよい。本日は、Mゼネコン様がビオトープ関連でご訪問されました。ありがとうございます。
さて、昨日、フグのうんちは「とけるタイプ」と観察されましたが、たった1日で「おんや?」

となりました。今日のふぐうんちは「ぽろっ」と固形。餌と同じ色艶形。おかげで、
そのうんちがゆっくりしずむまで、数匹のふぐこちゃんが、「おっ餌だ!」とうんちにくらいついていました。
固形かな。まあ、それならそれでよい。

本日の実験。フグ子ちゃん、現在2cmから3cmですが、グッピー稚魚は5mmから8mmです。
グッピー水槽に無数に漂う稚魚をみて、(ホントは200匹ぐらいかな)をみて、
ふと思いました。
「ふぐこちゃんは、グッピー稚魚をくうだろうか?」
どれどれ、2ひきいれてみるかね。
おおお、おお、くったよ。くった。くっちまった。
しかも、すごい速さで、泳いで捕まえるう。こりゃ、いかん。野生化してしまう。
もうやめよう。



2002.12.18
今日は朝から夕方までS工業のお客様。ビジネスのお話です。伊香保にも行きまして、
蛍ビオトープをご見学なさいました。ついでに風呂にも入ったのよ。大学に戻ってフグ見たら
ふぐが水槽の隙間で膨れて一匹臨終してました。膨れたままで。とほほ・・


2002.12.20
さらに、とほほ。今日は、水循環方法を変更しようとして、3匹排水ラインにいってしまいました。
3匹没。とほほ・・・永利さんごめんなさい。
朝、学科会議。午後学生安中大ツアー。Flash大会始まる。2002廃棄物処理完了安斎様ありがとうございます。
3連タンク屋上海水魚飼育構想開始。タンク注文。ヒラメ90、浮上分離メンテナンス。来客寺澤。
木村にヒラメ教える。盛山ビオ構想20点。


2002.12.21
授業[塩水くさび、捷水路、魚道]、部屋少し掃除、フグ生存21匹らしい。ちょっと大きくなったみたい。10日で5mm前進かな。
餌やりすぎ模様。カイオーガ捕まえました。なんなんだ?一体この文章は?明日は伊香保にちょっと行く。
前橋みぞれ模様。本日の気象観測は湿度変化が見もの。雨量一定風はみぞれのせいかな。


2002.12.22
年賀状印刷が面倒。フグは3cmぐらいになった。グッピー稚魚を生き餌として与えると、糞に特徴が出る。
真っ黒く干からびた皮の様な糞である。固形飼料の場合には、ぽろっと固形糞をすることよりも、
溶解性のとろーとした糞をする場合が多い。まあ、食ったものが出るのでいろいろあってしかるべきだね。
活き餌は与えると、なにやら気持ちがいい。フグ子ちゃんが勢いよく襲いかかるところが、
「おお元気だ。」という安心感を得られる。でもフグ特有の「大供食い」を呼ぶのではないかという
心配は大きい。基本的には、常に餌を与え続けられる環境を作ることが、養殖では重要である。
もちろん、ストレス発生による供食いもあるが、満腹状態を続けることは、なによりであり、
それを実現する水質維持装置となっていることが望ましい。
それは成魚(出荷段階)までの時間を短縮し、必要となる人的メンテナンス、電力を中心とするランニングコスト
などの様々な経費の節約に繋がる。
んー、それにしても、場所が足りない。様々なアイデアがあり、様々な飼育実験をしたいのだが
場所がない。なんとか、なんとか、ならないものだろうか?


2002.12.24
そおか、クリスマスイブか・・・。フグは食欲を増したようである。明らかに5mmから1cm大きくなった。
固形飼料では糞と餌かすの区別がつかない。大量の餌を捕食したフグ子ちゃんは、グッピー稚魚を
食ったかのように「はらがでこぼこ」になる。昨夜、2時ごろ大学に来て夜中の状態を見た。
明るくして直に餌をやったところ、バクバクと食べる。寝てないようだ。24時間体制で餌をやったら
一体どうなるであろう・・・?。水質悪化の心配が無いため、確かにそれは可能である。
ただなあ、一緒の部屋で「蛍」もいるので、あんまり明るくしたくないなあ。
水質分析室からサカマキ大量捕獲。


2002.12.25
いや、それがね。

この写真は、ナニかというと・・・・、下水処理の活性汚泥の中にいる、糸ミミズ(赤くて細いの)と
なんか「ウザイ」羽虫の幼虫(細長いの)と、その蛹(頭に触角があるもの)です。
蛍幼虫の餌はサカマキガイですが、それは汚泥でよくそだちます。んで、それを取りに行ったところ
こいつらもわんさかついてきてしまいました。そっこで、「ちっと、食わしてみっかな。」大会が
はじまりました。うーん、糸ミミズは食わないなー。小さすぎる。ふむ、ちょっとはくうな。
どれ、こっちの幼虫は?おー、くった。くったよ。ほんじゃ、この蛹は?
水面に浮いちゃうね。あああ、でも一応くった。
そんなわけで、グッピー稚魚の次は羽虫の幼虫を食わしてみました。
利点は、海水の場合には、食べ残しの幼虫は全部死んでくれるところですね。
淡水では、羽虫になって、部屋中虫だらけ。

でも結局、固形餌の方が、いいんだよね。2年前の乾燥えびは、
まずそうで、あまりくいませんでしたー。



2002.12.26
本日は学科の忘年会in伊香保。蛍養殖加速システムスタート。名づけて「黒Pro」
フグは、快調。でも餌の量がよくわからない。


2002.12.27
内田さんp4もってきた。忘年会は早寝でした。餌どこまで食うか大会。


2002.12.30
伊香保で風邪引いた。ボーっとしながら猿ヶ京温泉にいって、悪化して、丸一日寝た。レジロックゲット(知る人ぞ汁)
んで、餌やら無かったら、ひらめ水槽はべらぼうに水質が良くなりました。NH4,NO2無しのNO3が27mg/Lさすが。
ふぐは4cmになりそう。はっきり大きくなったのがわかります。本日、spokon.ddoを有料使用決定でも、
どうせなら、o_o.spokon.netにしたい気分で一杯です。さらに、AGはめでたくライセンス取得。すさまじい金のかけっぷり。
「黒Pro」はあまり芳しくない。しかし、蛍は根気が必要ですね。ヒラメはあんまり餌食わないなあ。
大学は、だああああああああああああ、れも、いない。探せば、いるかな。
新年は、あたらしいページでスタートします。


ここで、ちょっとお写真でも、ごらんください。


2002.12.31
大晦日か。風邪もどうやら治ってきました。大晦日らしく、盛大に研究室を掃除しようと思ったら
結局、激しく汚してしまいました。まあ、いいや。グッピー水槽は上層濾過を止めて内部濾過のみ、サカマキ増殖
水槽へと旅立ちます。年越しの蛍は合計3匹。少ないねー。来年は、必ず毎日最低10匹を実現したい。

年の終わりは、一年を振り返るものです。昨年はアメリカ合衆国ビジネス展開から始まり、無酸素脱窒素、
流砂水槽、泡沫浮上分離、その応用で、東小学校池水浄化、洗濯排水処理施設、九州養殖、そして
たくさんの企業の訪問と幾つかの共同研究に、追われましたな。
他にもいろいろあったんだけど、あまりよく思い出せません。

学生は、だいぶ増えて、大学院生は、まあそれなりにしっかりしてきました。
株式会社環境技術研究所の設立があり、取締役の就任によって、いままでは「こっからは企業」だったものを
「全部やる」に変えました。たいしたビジネスにはなりませんでしたが、
「大学が独立する」ということは
大学全体で独立するのではなく、研究室がそれぞれ、独立した力のを持たなければならないのではないか?
という自問自答にチャレンジしてみました。

北海道にもいきました。大変久しぶりに土木学会です。あの表彰制度には参ったね。別に
表彰されたくて行くのではないのです。かなり、勘違い。

フグは5cmぐらいに成長しました。ヒラメも一応元気。屋上に行って屋上池からタニシとったら
手が凍って、今もよく動かない。屋上ビオトープも作成が進みます。
来年に向けた様々な目標は、極めて具体的な作業に表れます。
炎天直下における、屋上海水魚装置は1月に完成するでしょう。

前向きの前倒れ。来年も理想に向かって、地味な作業を続けていきます。

良いお年をお迎えください。

oo.Tsu

おっと、時間だ。
本年は、これまで。