〜ベンチュリー管〜
ぅーむぅ・・・・ない・・・ないのぅ・・・???
「なに探してるんですか?」
ベンチュリー管じゃが・・・これは普通にベルヌーイ定理の説明で3番目に登場する・・・・ない・・・ない・・・
ぉーあったぁ!・・・っと p115じゃ。ずいぶん遠くじゃなぁ・・・なるほど・・・縮流の説明にお使いになったのか・・・・
「なんですか?そのベンチュリー管てのは?」
こんな管じゃな・・・・
「ほ〜・・・・真っ直ぐな管に、ぎゅっと縮んで・・・・ゆっくり・・・広げる・・・てのをはめ込む・・・・
なんか無駄っぽいですが?」
うむ。まずは、この中で、流れ方向に、流速がどんな風に変化するかの?
もちろん、定常で。損失エネルギーが無いとしてじゃ。
「流速ですか?平均流速でいいですよね。断面で。」
おぅ、すばらしい前置きじゃの〜
「平均流速は・・・・基本的に断面積によって変化します。
ぎゅっと縮んだところは、その断面積が小さくなった分だけ、平均流速は大きくなります。
で・・・・
そこからゆっくり広がるので、断面積もゆっくり大きくなって、流速が段々ゆっくり・・・
最初と同じ断面積になれば、同じ平均流速に戻ります。」
ふぉふぉふぉ・・・せいかいせいかい。
で?圧力は?
「その流速変化に従って、逆に変化します。
ぎゅっと縮んだところでは、減圧し、広がるところでは圧力が回復していきます。」
すぅばらしぃ。
じゃ、今日はこれで終わるか・・・
「ウソ」
うそじゃ。
トリチェリーとピトー管では、ベルヌーイの式一本で、流速が測定できた。
だが、ベンチュリー管ではもう一本の式を使う。
「ェ・・・また新しい式がでるの?」
いや。連続の式じゃ。Q=AUじゃな。
「なんだ・・・簡単ですね。」
うむ。
ベンチュリー管を用いた流速測定では、静圧しか測定せん。
求めたいのは・・・最初の真っ直ぐな管の・・・まぁ平均流速 U としよう。
「で?どこと、どこの静圧を測定するんですか?」
ココとココ。縮む前の等流状態の場所と、このぎゅっと縮んだその場所の静圧じゃな。
「なるほど・・・それで・・・その差を測ると・・・・???ナニが解るんだろう?」
そこで、ベルヌーイの式を、この2箇所に当てる。水平に置いたのでz1=z2じゃ。
U12/(2g) + p1/(ρg) = U22/(2g) + p2/(ρg)
「そうです。でも、こんどは、U1 も U2 もちゃんと流れてるところですから、どっちかがゼロになったりしませんよ。」
だが、流量Qは一定じゃ。
「おぅ!連続の式か! Q = A1U1 = A2U2 ですね!」
うむ。
そこから
U2 = U1 ( A1/A2)
となる。
「そっか・・・未知量2個で、独立した2本の式を使うので、解けるのか。」
U12 - U22 = 2( p2 - p1 ) / ρ
で
U12 ( 1-A12/A22) = -2( p1 - p2 ) / (ρ)
となるが・・・この圧力水頭の差が h だから・・・
h = ( p1 - p2 ) / ρg
で・・・・
U12 ( 1-A12/A22)
= -2gh
U1 = √(2gh) × √{ 1/( A12/A22 -1)}
となる。ちと複雑じゃが・・・・
「なるほど・・・・断面積は最初から解ってるし、静圧2箇所は測れる・・・・確かにOKです。」
これがベンチュリー管じゃ。
しかし、実際には、粘性の影響で誤差が出るので、それを修正する係数も付く。
「へー・・・・どんなの?」
実際には管内流れが一様ではないし、断面積を変えると、流れが変化する。
特に、縮流の発生は影響が強く渦の発生を呼ぶ。そこで
U1 = K √(2gh)
K = C √{ 1 / ( A12/A22 -1) }
として、C を係数として、諸実験を行なって補正しているらしい。
「補正ですか・・・・」
ベルヌーイの定理は、理想流体、流線上での理論。
実際の流れ場で、非定常やら粘性やらでは、合わなくなります。
でも、それを知って修正すれば、やっぱり使える実用の式。
流線上のベルヌーイの式から平均流速場でのベルヌーイの式へ
【水理学 基礎編 終了まであと10回・・・・ぐらい。必ず年内にはおわす!】
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Associate Professor Maebashi IInstitute of Technoloy |