【秘伝!グッピーの増やし方 第7回】(08.09.11)


おっと、忘れ物じゃ。・・・占い帽・・・占い帽・・・占い帽・・・

アレがないと ジーさんに化けられんからんのぅ・・・

こそこそ・・・

「あっ、親分!一週間も、ドコに行ってたんです!」

ナニ!一週間?!

 わしゃさっき、外に出て・・・すぐ戻ってきたばっかなんじゃが・・・

・・・

ふと 空を見上げて あのエンディングテーマに聴きほれているうちに、

そんなに時が過ぎてしまったのか。(そんなことあるのか?)
 

「それよりも、大変だったんですっ。オスがまた1匹・・・・ころっと死んじゃったし・・・」

そーかそーか。 残念じゃったのー。

「それに、稚魚の尾ひれが・・・・細くなって・・・・」

ほーほー。アレじゃな。

「いつのまにか 5匹いなくなっちゃたんです。ぅぅぅ・・・・」

ほぅ。という事は、全滅はしとらんのか。どれ、水槽を見ようぞ。

「はぃ。お願いします。」


お、なかなかガラス表面はきれいにしておるな。

「拭いてます。 秘伝 コシコ シコ シコ を会得しました。」

んむ。

ふむ・・・・。最初は喜んでエサをやっとったようじゃな・・・・。で・・・・

成魚が死んで・・・・餌やりを控えたんじゃな・・・・ふむふむ・・・

そして・・・稚魚をよっく観察したところ・・・針病を見つけて・・・うろたえたわけじゃ・・・・。

「すごぃ。まるで預言者ですね。 あ、帽子忘れてましたよ。」

おぅおぅこれじゃこれじゃ。(当然 被る)

おぅ!頭が冴えてきおったぞ!!何もかもお見通しじゃ。

おぃお前さん、ワシの大事な冷蔵庫のカンコーヒーも飲んだじゃろぅ!!

「ぅへー・・・・やばい。・・・とりゃっ!」 (あ、帽子取った。あぁ、かぶってしまった!イケナイそれは・・・)

ふむ。この様子だと、残りの稚魚は大丈夫じゃ。5、6匹じゃが・・・そだっとる。

ひどい時は、生まれて1日目には尾ひれが溶け出す。3日後には、全部の稚魚がヤられる。

1週間後には消え去る。そんなときは、大体成魚も尾ぐされ病になっとる。

じゃが、この水槽の成魚はまだ成っとらん。ふむ。水も換えてはおらんようじゃな。

「へぇ、親分がいねぇうちに、勝手なことをしちゃー面目ねェと思いゃして。」

ぉ!新しいキャラが登場したぞ。すごい上達ぶりだの。(発病)

さぁ、どうするかのぅ・・・・


「アッシが思うには、これはもぅ水換え 消毒 殺菌 殺虫 熱湯 冷蔵 冷凍 解凍 ママレモン しか、

ねぇんじゃねぇかと、思うんでヤんスが・・・・」

うんにゃ。この状態なら大丈夫じゃ。良いほうに向かっておる。

このまま水を換えんでェェ。

「しかし・・・・バイ菌がいるんでガしょう?そのバイ菌をシメるしか手はねぇ。」

いや。このままでェェ。大丈夫じゃ。しかし、ワシがおらんうちに、相当エサをやったようじゃ。

「へへー・・・めんぼくねぇ。おやっさん。ワビ、入れさせてもらいヤス・・・」

イカン 取れ その帽子。2人でコレではハナシにならん・・・。



【そこで一言】

稚魚の針病は厄介



グッピーの稚魚を取得する事は、それほど難しくありません。

メスの産卵、稚魚の放出自体は生物の生理現象です。

ホタル飼育においても、交尾して産卵させる、それを孵化させる、
この段階までは、けっこうスムーズ。

産卵数と孵化する幼虫数を比較しても欠損はとても少ない。

問題は、生まれでたとき。腹から出て水中という世界に飛び出したときから

稚魚は、様々なものと戦わなければならなくなります。


この話の中での水槽では、全く微生物のいない状態から始めて、わずか3週間後に稚魚が発生してしまいました。

コナミをやってカスを取らない水換えで微生物を増殖させたとはいえ、

水槽内の微生物の生態系が完全ではなく、

稚魚がまだハリ病になりやすい時期であるといえます。

針病を引き起こす菌の代表選手は、カラムナリスと呼ばれているものです。

この菌は、成魚には「尾ぐされ病」という病気をもたらします。

尾ぐされ病は、成魚若魚の尾ひれが溶けて薄くなっていきます。

オスの成魚はそれが目立つので発見しやすいでしょう。

尾ぐされ病から回復する個体もいますが、顕著に症状が現れた個体はまず、ダメです・・・。
 

カラムナリスが最高の力を発揮する最低最悪のグッピーの病気は、「口腐れ病」。

グッピーの口が、白っぽくなって、すこし歪んできます。

この病気にかかったグッピーは、発病後、何日も経たないうちに死んでしまいます。(2日生きないと思う。)

口腐れ病を発病させた水槽は、水質浄化能力が著しく劣っていると断言できます。根本的にダメダメです。

「そ、そんなに、ダメなの?」

(例)立ち上げ後、即グッピー大量投入、直後エサがばがばいれて、3日後に口腐れ没死続出で

ヒレ溶けて、バタ バタ 死にまくって、水はなぜか毎日ハイポ換えして、

 2週間後には太平洋のど真ん中のように穏やかな魚皆無状態。

「そりゃ、だめですね。さすがに。」


そのほか、グッピーはさまざまな病気にかかりますが・・・・・

実は私は詳しくない!

「なんで?そんなに長いこと飼育経験があって。しかも膨大量で。

それも病気だらけになりそうなキッタナイ水槽たくさん抱えてるのに?」

・・・・それが・・・あまり病気にならなかったのです。

たまーに、尾ぐされが直ったのか?というのがいるとか、

おぅ年取ったのがマツカサ病になってやがる・・・・

ぐらいしか、この10年、見ていません。年数匹。

でも、ハリ病は時々見かけます。
 

と、言うわけで、

アタシのグッピーの病気がなんだか知りたいわ、
直したいわ、原因が知りたいの、菌が知りてぇ、見たいぞ、名前教えて
消毒薬はナニがいい?薬浴ってなんだ?その方法はどうすんの?

という逼迫(ひっぱく)した問題をお抱えの人は、他のサイトを当たって下さい。
 

「ぃや。多分 冒頭の文見た瞬間、そういう方々は、ここまで辿り着いていませんょ。」

そ、そうかな。

「速攻で、×クリックしてどっか行ってます。 光速で。」



【秘話! 私はこうして針病を克服した】

「え?おやぶん、病気苦手なんでしょう?解るの?秘伝なんて言って大丈夫?」

秘話 じゃ。 ひ わ。 こっそり なんじゃ。

コー見えてもワシはな、これまでグッピーを10万匹以上育ててきたのじゃ。

そのながーい歴史と経験から、申し述べたい。

針病克服をせずして、グッピー過密飼育などありえんからのぅ。

「そりゃまぁそうですよね。運だけであんなに飼えないだろうし・・・・」

ぅ?

うむ うむ・・・。


グッピーの針病を防止するのにはな、まず第一に。

「はぃはぃはぃっ。 だいいちに!」
 
 

運じゃ。

「怒った!怒りましたよ! プン プク プン ですっよっ。

この世で何万人の人が、グッピーの針病に悩んでいると思っているんですか。」

ゃゃゃ・・・・

しかしのーそれがのー、同じように作ったハズの水槽でのー

こっちは針病になるんじゃが・・・・こっちはならん・・・・・アレはなる・・・・コレはならん・・・・

ということが多くてのぅ。

だから、ナルときは、ナル。わしゃそう覚悟しておるのじゃ。

しかしの。今回の水槽のように、たった一つで過密飼育しようという場合にはじゃ、

稚魚に逃げ場はない。

稚魚を取り除いて 新品の小さな水槽に入れなんぞしたら、おそらくもっとダメじゃ。

そこには水質浄化能力が無いからのぅ。

今回リメイクした水槽は、まだ3週間目で稚魚が生まれてしまったのじゃ。

だが、大丈夫じゃ。ひとつきたったし、これからはより浄化能力が上がる。

針病もへっていくじゃろう。


さてグッピーの針病を防止するのに、第二にはな。

「はぃはぃはぃっ。 だいににぃ! まともなこと言って下さいよ!」
 

アンモニア発生は、あんまり関係なし、じゃ。

「は?アンモニアは毒でしょ!ナニいってんの。」

いや。アンモニアの毒性は、稚魚にはそれほど影響せん。

わしが、1,000匹以上稚魚を飼う水槽のアンモニア濃度は、いっつも必ず5mg/L以上ある。

たまに10mg/Lを超えとる。そんぐらいエサをやる。

「うっそー」

ウソでは無い。じゃが、亜硝酸は薄い。

まぁ亜硝酸の方が敵じゃ。亜硝酸には酸化力があるのじゃ。

微生物がおらんでェェということではない。それはものすごく大事じゃ。

ナニが言いたいかというとじゃな、針病になるならないを

むやみに、水質で判断するな

と言うことなんじゃが・・・・ダメかのぅ・・・

「・・・・なんか、すごく矛盾してきこえるけどなぁ」

そうじゃろうなぁ・・・・やっぱし秘伝にはならんのぅ。


さてグッピーの針病を防止するのにはな、第三にはなァ。

「はぃはぃはぃっ。 だいさんにぃ・・・・期待してないけど。」
 

広いとこがェェ

稚魚は広いところで飼え!じゃ。

ゆーゆーと漂えるように。せまっこくないような場所で、じゃ。

流れの強いところも、弱いところもあるところでじゃ。

「この水槽は?どうなの?狭くないの?」

うむ。ぎりぎりたぶん大丈夫じゃと思う。

「でも、たくさんふえて密集してきたら?すごく狭くなるでしょう?」

そんときは、そんときじゃ。まだまだそんな風にはならん。

いま、成魚はオスが2匹。メスは4匹じゃったかのぅ。

60cm水槽に数匹しか成魚がおらんなんぞ、広い広い・・・。

稚魚もそう簡単には食われん密度じゃ。

「ま、これはまともだった。当たり前の気がするけど。」


さいごじゃ。グッピーの針病を防止する第四の策はな。

「はぃはぃっ。 だいよん、ですね。・・・・もーたのむょ。」
 

水を換えるな じゃ。

「ぇー・・・稚魚って水がきれいじゃないとダメなんでしょう?

水換えないなんて、無理ですよ。」

水温が変わったり、pHが変わったり、硬度が変わったりは、稚魚には酷じゃ。

水換えるより、微生物豊かな貧栄養水、をめざすのじゃ。


そしてじゃ。グッピーの針病を防止する第五は・・・・秘伝じゃ。

「ぉぃ。 四で、最後じゃねーのかょ。 グレるょ しまいにゃ。」
 

カラムナリスを殺せ

くすりで殺すな

菌で殺せ

じゃ。

「ああ? あ? もぅ・・・・ナニ言ってんだか、全然わかりません。」

微 生 物 で、コ ロ せ



【とにかく一言】

針病 なっても あわてない

水温高めにして下さい。


 
第8話【写真で見る針病になった水槽、ならなかった水槽】につづく

滑ツ境技術研究所
前橋工科大学梅津研究室

 
Editor (oo)Tsuyoshi UMETSU Ph.D.
Associate Professor 
Maebashi IInstitute of Technoloy