【秘伝!グッピーの増やし方 第6回】(08.09.10)


さぁ、秘伝内部循環型水槽ができましたね。

上層濾過装置を取り去り、大径珊瑚石濾材による下層ろ過システムに変更しました。

これで、稚魚は助かるのでしょうか。

この水槽で、目標の成魚400匹がひしめき泳ぐ過密飼育水槽が完成したのでしょうか?

そして、謎の占い師の正体は?

「あれは親分でしょう。別に、謎じゃないですょ。」



第一回目は、水槽の準備と立ち上げ時の餌について、見事な秘伝が披露されたようです。
第二回目は、立ち上げ時の汚れの処理と餌の与え方について、意味不明な秘伝のたわごとが語られました。
第三回目は、グッピー交尾のシュールな描写に始まり、恐るべき水換方法の伝授、
そして槽内の水流観察の大切さにこそ 秘伝あり との お告げ が下されました。
第四回目。飼育3週間目とうとう稚魚が水槽で発見されました。バクテリアを繁殖させてグッピーが棲める水環境を作る、
ということだけでは稚魚は生き残れません。さぁ、どうしましょう?その秘伝な問題定義が述べられています。

第五回目では、生まれた稚魚を救うため、とうとう水槽の大改造に乗り出すことになったようです。
その革命的水槽構築の秘伝さには、まさに目を疑うオチの数々。なるほど、これが循環なのか!と・・・・・


グゥ ぇプ。・・・ くった食った・・・んまぃウドンじゃったのぅ。

「親分、すごい速さでしたね。あの太いウドンが みるみるうちに皿から消えて行く・・・」

む。何しろ噛んで無いし。こぅ、長いウドンがの、

口からのどを通って、胃に到達するまで切れずに繋がっておることを実感するとな、

秘伝ウドンの食し方 の域に至るといわれており そのためにはの、

「やー、ボクにはまねできませんね〜。

            あの親分・・・そろそろグッピー秘伝のお時間ですが・・・」

ぉ、そうじゃった。そうじゃった。 さて、さっきまで濁っておったアノ水槽は・・・

「うぁ〜・・・すごーぃ。ちゃんとピカピカになってますよ。濁り全部消えてますぅ。」

そうじゃろそうじゃろ。

「やー・・・・成魚も稚魚も、ちゃんといる・・・・へー炭素繊維ってすごいですね。

こんなにスグに透明になるんだ。」

透明というか、浮遊しているゴミがくっつくんじゃがの。

誤解してはならん。いまその水槽の濁りが消えうせたのは、炭素繊維のせい10%じゃ。

どっちかというとな、下層ろ過の流れ場と珊瑚石が90%以上の効果を発揮しておる。 のじゃ。

炭素繊維の効果は、これから後後に、それなりに、現れてくる。

「ふーん。まぁ、いいや。 さぁエサでもやろうかな・・・・」

よし、水を換えるそ。

「 ハ ァ ?」
 

「な ん て い い ました かぁ?」
 

水を換えるのじゃ。4つのタンクに水は入っとるか?

「は い っ て ま せ ん。  1個しか。 さっき捨てました! 捨てろって言ったじゃんか。

だいたい、ウドン食う前に入れ換えたばっかりで。 なんで・・・・」
 

水は換えとらん。立ち上げ後3週間、水換えして2週間経過したのじゃ。

このタイミングが、超模範的水換えの換え時じゃ。(日本語?)

ちょーどよぃ。この一個タンク 18リットル分を 換えようぞ。

ここが換え時なんじゃょ。おそらく硝酸も20か30mg/Lぐらいに あがっとるはず。

そして、当分、少なくとも1ヶ月は、もう水は換えん。

「そぅいうもんなんですかねー・・・じゃ・・・水抜いて・・・・タンクの水入れて・・・・」

よしよし、慣れてきたの。 

またちっと濁ってしまったが。・・・・スグにおさまるじゃろ・・・。



【解説】

前回前々回から続くこの内部工作話、

水槽を作り変える際に、既存の飼育水をやたらと大事にしています。

そして上層ろ過のバクテリアは一匹足らずとも逃すな!という姿勢。

地味でだるい作業ですが、この気持ちが秘伝です。

康な活性汚泥を自宅に持っていらっしゃる方など、世界を捜索しても

「親分だけですよね。」

ぇ?ワシか?ワシも家には無いぞ。あるのはプレステ3ぐらいじゃの。

たった、3週間。そんな短期間で微生物を沸かし、水質浄化能力を上げるなど、至難の業。

グッピー10匹を入れた水槽。餌でコナミを投与し続け、C-N比に気遣いながら、

2週間後まで亜硝酸菌培養

3週間まで硝酸菌培養

実際に、ナニを飼ってたの?と聞かれれば、思わず小さく微生物と答える。

そんな3週間だったのです。
 

では、なぜ最後に水を換えたのでしょうか。

水換えずに2週間経過し、微生物が活動した水には硝酸塩が蓄積していきます。

そして、微生物カスのフミン酸で、やや変色した茶色水の原因となってきていました。

今後この水槽は、この硝酸塩とフミン酸着色、その他リンなどの

酸化されたイオン塩類の排除のために水を換えて行く時代を迎えます。
 

稚魚の存在する水槽。

本来であればいじらず、そーっとそーっとしておきたい水槽。

本来であれば、めったなことでは環境を変えたくない水槽。
 

ですから、中身の大改造をしたこの日に、

当分は絶対に水換えないことを決意して、

最後に1/3の水換えを実施した。
 

と、そんな深いワケがあったのでした・・・。



「なんか、飼い方じゃなくて、水質の話が多いんですね。」

そうですね。

60cm水槽、容積56リットル。この省スペースでグッピー成魚が400匹。

いきなり400入れるのではなく、徐々に増やした、増えた結果として。

その目標に向かうこの話。
 

400匹の成魚が腹減らす水槽。200匹のメスが腹真っ黒にして腹減らす水槽。

一体どんな量のエサを、投与することになるのでしょう?

そして、どんな量のウンチが・・・

こんな水槽の水質維持は、水換えを毎日やっても無理なのです。

水槽内部で 自浄作用 を持つ水槽、すさまじい循環系を持つ水槽

そんな工夫の秘伝で謎の物語が続いて行きます。


「ふー・・・やっと落ち着いた。はー・・・濁りも消えたし。エサやろーっと。

ほれ、ぽろぽろ・・・ほれ ぽろぽろ・・・・・」
 

ぉぅ、そうじゃ。ふつーのエサやっても良いぞ。ホレ、付属に付いていたこのエサをやってみぃ。

「え? ほ、ほんと?やったー。真っ当なエサだー。やっと やっと ほんとの食事を・・・」

ふむ。これは・・・フレーク状のやつじゃな・・・。皮みたいに薄い・・・

「よーし。袋切って・・・・わーぃ。 さっ さっ・・・・さささぁ〜」

イカンイカン、そんなテーブルコショーをラーメンにかけるような仕草は厳禁じゃ。

ましてやウドンの漬け汁に七味を入れる仕草などしたらもってのほかじゃ。(相当入れてるね)

「そ、そうなの?・・・じゃ、親分 手本 お願いします。」

うむ。 まず、エサをツモる。

「つ、ツモる?なんですか?それ。」

そうじゃな。マイナス2万でむかえたオーラス、

残り2順目 トイメンから、ワンチャンスしかない 中 を。 張りは当然コクムじゃ!

ぐらいの気分で つもるのじゃ。

「ち、力入りますね。」

こうじゃ。 んんんんんむむむむぅぅぅぅぅぅ!トワーゥ!!(指3本)

じょりじょりじょり(指三本で)・・・・・ぽろ ぽろ ぽろぽろ・・・・・・・

ほーれ、よく食うじゃろ。パクパク、じゃ。

んんんんむむむむぅぅぅぅぅぅ!ズワーゥ! じょり じょり じょり(親指ひとさし指指中指)・・・・ぽろ ぽろ ぽろ ぽろ・・・・・・・

「・・・・・なんか、ばかばかしくないですか?それ。」

ま、要は細かく小さく、をモットーに。ということじゃな。







投与したエサの食べ残しとグッピーウンチは

大径珊瑚石群の隙間に 吸われ収まり入り込み、

やがては

活性汚泥と言われる茶色のヘドロとなります。
 

その中で

水質を維持するための微生物は
 
少しづつ、少しづつ、しかし確実に 増えていくことでしょう。
 

数センチも敷いた珊瑚の隙間は、まだまだそれらを表に出すことはありません。

その珊瑚石の上部に置かれた炭素繊維の黒髪林

その毛林は水面まで届いています。
 

いままだ 真っ黒な その黒髪は

時にはエサで スパンコール

時にはコナミで フケまみれ

時にはフンで クソまみれ

時には光で 茶髪になって

光でミドロ、アオミドロ・・・・・

「なんか、いいことないですょ。全然。そんなんじゃ。」
 

そして、徐々についてきます。
 

繊維の奥に微生物。

後々には、どんな濾材も不可能な、

膨大 巨大 スーパーヒュージな汚泥の山を 炭素な繊維は取り込みます。



炭 素 繊 維

つけた汚泥は微生物。

そこから染み出る微生物。
 

その黒髪茶髪な繊維の林

ある日あるとき臨月メスは

絶好場所と覚悟して

ポロポロ 稚魚を 解き放つ。
 

生まれた稚魚は元気よく、外に飛び出し ぱくりと食われ

だらんと落ちたラッキー稚魚は

はっと気付いて珊瑚の隙間

逃げに 逃げに 逃げまくり

気付けば水面

繊維の浅瀬
 

ここは浅瀬た。エサが来る。

浮遊コナミも ジャリジャリエサも。

付いた汚泥は 微生物。

食えるエサかも 微 生 物

稚魚が育つ条件は

エサがあるのに水キレイ
 

流れがあっても 流れ無し

この髪場所は、流れ無し。
 

狭い水槽60cm 容積 56リットル

増やせグッピーこの中で 水域世界は より狭い

1/3は 石 濾材 

でもこの中に 世界を持って。

草がなくとも 日が差さずとも グッピー繁殖 必要な

メスの産み場に 必要場所も

稚魚が隠れて 忍ぶ場も

稚魚の餌場となりうるものを

生み出す 循環 食物連鎖が止まらない

その場を作る繊維群・・・・

そんな秘伝な物語

内部循環型グッピー過密飼育水槽


【次の日】

「じょりじょり・・ぽろぽろ・・・じょりじょり・・ぽろぽろ・・・へっへっへー・・・じゃ、こんどは。」

「つまんで、ぽろぽろ・・・つまんで、ぽろぽろ・・ぅしししぃ〜」
 

ぉ、順調じゃな。餌やりか。まぁ、他には当面することないしのぅ。

「下に石が敷かれて、水槽らしくなったです。上も広いので、蛍光灯は後ろの方に置いてます。

前部が開いていて餌やり楽ですね。時々水跳ねて顔に当たるけど。」

そーじゃろ。背面部にライトを置くとな、正面ガラスに藻が付きにくいのじゃ。

これは見事な秘伝じゃのぅ。ふぉふぉふぉ・・・

「ボクが考えたんですぅー。ぽろぽろ・・・じょりじょり・・・・へっへっへ〜」
 

うむ。・・・よかったのぅ。
 

もう安心じゃ。

今後は微生物がどんどん増えて行く。

珊瑚石も今は白いが、そのうち緑に茶色になって
微生物に犯されていくじゃろう。

稚魚が生まれ、稚魚が育ち、成魚のメスはでっぷりと、

オスの成魚はひらひらが、もっとひらひらして

娘を追いかけ廻すのじゃ。
 

うむ。

これでワシの出番も もうおわりじゃな・・・・
 

若者よ

達者でな

元気に増やせ・・・。
 
 

「あ、そういえば親分。次はいつ、・・・・あれ?イナィゃ。・・・・・」
・・・・
・・

(エンディングテーマ 「藻が付いた夏、そしてコナミ」 )




【そこで一言】

次回 ! 

テーマがきまってない・・・



 
 

「ぎゃー!!!!」
・・・
・・

「ちっっちっ稚魚の・・・稚魚の・・・・ぁっあー!!

株式会社環境技術研究所
前橋工科大学梅津研究室

Editor (oo)Tsuyoshi UMETSU Ph.D.
Associate Professor 
Maebashi IInstitute of Technoloy