サカマキガイでヘイケホタル幼虫飼育(08.09.01)


蛍の代表的な餌といえば、カワニナ。

しかし、街中ではカワニナやタニシといった淡水の貝を
自力で探して捕獲する事はそう簡単ではありませんね。

「なんですか?この写真は。なんかの砂利?あ、蛍の幼虫がいる・・・」

ヘイケホタルの幼虫、5月に生まれたものです。

現在4齢〜5齢で、もうすぐ上陸させるために上陸箱に移動します。

この底にある粒粒は、全部、サカマキガイの殻なのです。

「ずいぶん、あるねー。何匹の幼虫を飼っているとこうなるの?」

約100匹。

たった100匹の幼虫を飼育するのに、このように積もるような数の
サカマキガイが必要なのです。

サカマキガイは、ドブや側溝にも棲息する天下無敵の貝。
都会でも見つけられるかもしれませんね。

「そんなとっから、取りたくないです。」

「殻だ。からだ。カラですね。取り除かないの?」

この容器では、2齢幼虫から始めたのですが、100匹の中にはまだ3齢も存在します。

全ての幼虫が同じペースで成長するわけではなく、成長不良の個体も生じてしまいます。

「それで?」

サカマキガイの殻高は5mmぐらいあって、口も広い。そのため・・・・

「中に入り込む!」

そうです。ですから、殻を取り除く作業はとても大変。

なんか、
入ってんじゃねーか?
入ってんじゃ、ねーか?

と一個一個、見つめて排除となってしまいます。

「そんなのやってらんねー」

そうです。4齢幼虫まで成長すれば、入り込むことが困難となって、
取得しやすくなります。

「それまで待つのか!」



【そこで一言】
サカマキガイは、とっても水を、汚します。


「どゆこと?」

タニシもカワニナも捕獲直後は泥を吐いたり糞をしたり、結構水が汚れますが、
数日間ストックしておくと、それほど汚くなくなります。

「出し切った、てことですね。」

ところが、サカマキガイは、ストックする気になれないので、
捕まえたら食わす。
すぐに、食わす、これがサイクルとなります。

「スグに卵産むしね。」

そうです。
そうすると、さっきまでなにやら食っていたサカマキガイは栄耀満点。

特に大量に投与すると、蛍の幼虫は食い散らかし。

「なるほど、水が汚れそうだ。」



おっと、時間だ。今日はコレまで。

株式会社環境技術研究所
前橋工科大学梅津研究室
Editor (oo)Tsuyoshi UMETSU Ph.D.
Associate Professor 
Maebashi IInstitute of Technoloy