連載「平家蛍幼虫の簡単な育て方」第三回(07.05.09)


【水の換え時と水の換え方】

「へ?そんなの、汚くなったらで、捨てて新しい水入れる、で良いんじゃないの?」

そ の と お り

おわりぃ〜。



と、言うわけにもいきません。

小さなバットで100匹の2齢幼虫を飼育する説明の続きです。

この方法では、蛍の幼虫に必要な酸素を与える事はできます。
この方法では、蛍の幼虫が、どっかに流されたァという失敗を防ぐことができます。
この方法では、蛍の幼虫が濾材に入りこんで、いなくなった・・・を防ぐことができます。

「いーこと、ばっか、だねー。」

ところが、この方法では、水質というもの維持することはできません。

「水質って、ナニ?」

幼虫を飼育するということは、餌の貝を与えることになります。

その餌を、幼虫が食べる。んで、ふつーに、ウンチをする。

「ぷりぷり。」

ウンチは、汚い。

「きたないねー」

で、ウンチが水に溶ける・・・・なんか濁る・・・・においも、する。

「よし、水換えよう。」

と、言うわけで、ウンチには、アンモニアや他の有害な成分がそれなりに含まれています。
それを、無害な形にするのが、「濾過」です。

でも、濾過を行なうと、その部分に幼虫が入って出てこられなくなってしまいます。
ですから、今回は、濾過をしない方法、
それが
「バットで飼う蛍幼虫の飼育」

なのです。



まず、水の換え時ですが、
これは投与した餌の量に強く依存します。

絶対に換えたほうが良い状態は、「白濁」です。

それから

はじけない泡が、出ている場合。

この2つの場合には、大体アンモニア濃度が5mg/L以上あって、
水棲生物は、とっても気分を悪くします。



軽度の汚れ・・・

水面に鼻を近づけて、くんくんかいで、臭い時。
容器周囲に付いた汚れで臭い場合もあります。

でも、貝殻ごと餌を入れた際などは、貝の中で身が腐っている場合があります。



【水の換え方】

明るいところで、やりましょう。

「なんで?」

幼虫を、うっかり流さないようにするためです。

エアレーションを外して、バットをゆっくり傾けで水を捨てます。

幼虫は通常は必ず沈むので、ゆっくり捨てれば、ほとんど完全に古い水を捨てることができます。

「あれー。浮いてるのがいるよー。」

多くの場合、浮きがちな幼虫は、体調の悪いものがほとんどです。
でも、生きているのなら、流れないようにして、再度飼育したほうが良いでしょう。

水は、一旦、バケツなどに捨てて、中身を見て幼虫が流されていないかを確認すると完璧です。



【新しい水の準備】

とにかく、水道水でも良いですから、一日汲み置きしたものを使用しましょう。
バットが置いてある場所で汲み置きすれば、水温も同じ程度になります。

一番良いのは、バケツに水をくんでおいて、そこでもエアレーションをしていることです。

そうすると、溶存酸素も高く、pHも安定します。

水道水ダイレクトは、バット飼育では危険です。



【餌カスと貝殻の排除】

これは、できるだけこまめにやったほうが、幼虫を傷つけません。

「いじるな!じゃないの?」

そうです。その気持ちを持ちながら、餌カスや貝殻を取りましょう。

「なにそれ?」

脱皮のカワも、それなりに目立ってきます。
こちらも、取ったほうが水質には良いのですが、それほど気にすることではありません。



【バットの洗浄は滅多にしない】

長く飼育していると、バットの表面なども汚れてきます。

でも、これらの汚れに関しては、それほど気にせず、
あまり神経質にならないほうが良いのです。

バットの壁に付いた汚れは、微生物。
水質浄化に役に立ちます。

バットでの飼育は濾材なし、なのですが、時間がたつと、
バットの底や壁に微生物が定着してきます。

それらは、有機物を食べたり、アンモニアを無害な形にする微生物なので、
よごれだぁ!と思わずに、そのままにしたほうが、
安定な飼育ができると思います。



「とおっと、時間だ。
今日はコレまで。

【予告】
簡単な
平家蛍幼虫の
育て方

次回は
蛍幼虫の成長の目安
です。

近い将来、
EEL NEWにて

株式会社環境技術研究所
前橋工科大学梅津研究室

Editor (oo)Tsuyoshi UMETSU P.hD.
Associate Professor 
Maebashi IInstitute of Technoloy