連載「平家蛍幼虫の簡単な育て方」第一回(07.05.02)


「やったぁ〜。やっと、実のある内容だね〜。まってました!」

ぃや・・・それが、簡単な、って言うところに、ミソがあってね・・・・・

「は?」

完璧な、というわけでは、ありませんので、その辺は、ご了解を・・・・

「へ、へぇ・・・」



まんず、状況を仮定しましょう。

平家蛍という昆虫の幼虫を、育てるわけですが、
どっから始めるか、いつ始めるか、何十匹何百匹育てるのか、

というあたりで、方法も道具も千差万別となってしまいます。

「そりゃ、そうですね。」

そこで、さりげなく、
運良くどこからか2齢幼虫を100匹入手できたのです、として、
それを育てる。

この設定と、いたしましょう。



「エー・・・これから成虫が出る時期なんだからさぁ、

その成虫をふんづかまえてきてぇ、

そっから、卵を何とかして産ませてぇ、

んで、
幼虫だして それ飼ってさぁ、

成虫までもって行く、
っていう
方法がいいなぁ。」

さ、さすがに、それは、 勘 弁 して下さい。

それは、よほどの強烈なる覚悟をして頂かないと、
あなたの努力も、

貴重な野生の蛍成虫も、

見事なまでに、
無駄になる。



「じゃ、始めて下さい。」


【蛍の幼虫を飼育する大前提】

 毎日、可能な限り、5分間は、観察をしましょう。

 どんなに長くとも、1週間に一回は、水を換えましょう。

水温が25℃以上にならないように、置き場所をしっかり考えましょう。

餌の貝として、カワニナ、タニシ、サカマキガイが、
常に身近なところにストックできる状況を作りましょう。

匂いが発生することもあるので、ご家族のご理解を得ましょう。

【道具編】

<飼育容器>

水深5cm位で、500cc〜1リットルぐらい入る、浅めのバットを用意しましょう。
透明だと横からも観察できます。

小さめのプラケースでも良いし、大きめのタッパでも良いですね。
浅いほうが世話がしやすいので便利。

<雑品>

スポイト
ピンセット
小容器(50ccぐらいのビーカーなど)
500ccぐらいの水をくめる容器
餌の貝をストックする水槽(30cm水槽程度)
白いタオル、雑巾、ティッシュ
水温計

以上、100円ショップに、れっつゴーです。

<エアポンプとエアチューブとエアストーン>

エアポンプは、この世で一番の安物が良いのですが、
雑音が激しいと、家族から文句が来るので長続きしません。

エアチューブは、シリコンチューブを使用しましょう。
ビニール系のものは、半年持ちません。

エアストーンは、小さくて丸いもの。セラミック製である必要はありまん。

<水>

水は、塩素除去材(はいぽ)はできるだけ使わずに、一日汲み置きした水道水。
あるいは、バケツに水汲んでエアレーションをし続けた水。

地下水でも、川の水でも良いですが、
普通に水道水使用したほうが簡単で良いと思います。

場合によっては、川水や地下水のほうがヤバイ時も、あります。

「なんで、ハイポはダメなの?」

ぃやいや、ダメというわけではありませんが、少量の水しか使用しないので、
ハイポ入れる量を間違うと、なんか、やだなぁ・・・・と思いまして・・・

「ダイジョブだよ。きっと、ダイジョブ、だいじょぶだよ。」

わかりました。ハイポ使って下さい。

<エアレーションの仕方>

飼育容器には5cm程度の水をはります。

以下は、もんのすごい、重要項目です。

飼育容器の、すみっこにエアストーンを「浮かして」取り付けます。

かろうじて気泡がぶくぶくいう程度にしましょう。

エアレーションのせいで、容器内に強い流れを作ってはいけません。
もー流れなんて、ねぇぞぃ、というぐらい、穏やかな状況としましょう。

「こ、こんなんで、いいの?なんか頼りないなぁ。酸素大丈夫?」

大丈夫大丈夫。水を換えることを前提とした飼育です。
水中の溶存酸素は、それぐらいのぶくぶくで十分。

もちろん、これは、2齢幼虫100匹の場合です。



さ、道具が揃って、飼育容器に水入れて、エアレーション開始しましたか?

「はーぃ。これで、いいんだよねー。」

おっと、そこは、直射日光が当たりますね。ダメです。設置場所を選びましょう。

【壮大な設置場所の選択】

「え?・・・・そーか・・・どこがいいかなぁ。コンセントが近くないとダメだし・・・」

「うーん・・・音がうるさいとダメだし・・・・そうだ、風呂場の脱衣所が、いいや」

脱衣所は危険。

万が一泡のついた水が入ると、幼虫は重症になります。

それに、脱衣所は お母さんが洗濯する、お姉さんが髪洗、化粧する、
お父さんが整髪剤を振りまき丹念に髪をかきむしるぅ・・・・

「飛び散る・・・・だめか。」

そうです。

設置場所の選択はとても重要。
でも、容器が小さいので、まぁ移動するのは楽です。

「うーん。じゃぁ、ボクの部屋にするよ。大事に飼うんだ。観察も やり易いしねー。」

暑くない?夏は。

大体、息子娘の部屋といえば、

あぃや、お子さんのお部屋というのは、
日当たりがひじょーに良い、特等席。

最近はエアコンも完備、という場合が多いですね。

「そーです。うしし。」

しかしそこは、蛍さまのために24時間エアコンつけっぱなし体制は、よもやにして取れないでしょうから、
真夏は40℃以上になる可能性十分アリ。

「だめか・・・・えーん。置く場所無いよぅ。」

そうなのです。結構これが巨大な障害となります。

飼育容器の設置場所を
適切に選択する事は、

蛍幼虫の飼育の行方を大きく左右する重要なことなのです。

「うーん・・・どっか、いいところないかなぁ・・・・」

あのね。

「うん」

べ・・・・・

「べ?」

べんじょ、なんてどぉ?

「トイレ?トイレか・・・なるほど。」

トイレは、大体北側で涼しい場所。換気 機能もなぜかバッチリ。

問題は、コンセントです。でも、最近はオシュレットが主流なので、探せばコンセントもある。

「ぉー!いいねぇ。で、でも、置く場所無いなぁ・・・・・トイレには。」

小型の台とかを便器の横や裏に置いて、その上に飼育容器を置くというのはいかがでしょう。

「うーん・・・・それしかないか。でも、そうすると、観察ってのはココでするの?」

そ、そーね。狭いけどね。こう、しゃがんで、しみじみと、観察。

「なんか変だよぅ」

わたし、昔やりましたけど・・・



と、言うわけで、是非、適切な場所を探してくださいね。

おっと、時間だ。
今日はコレまで。


 

【予告】
簡単な
平家蛍幼虫の
育て方

次回は
餌の与え方
です

近日、本サイト、
EEL NEWにて

株式会社環境技術研究所
前橋工科大学梅津研究室

Editor (oo)Tsuyoshi UMETSU P.hD.
Associate Professor 
Maebashi IInstitute of Technoloy