なんといっても、
「こうずしま、ってのは、いったいどこに?」
ぐらいの知識しかない私には、まずは調査するしかありません。
その島には蛍はいないという。さて問題だ。環境保護の面から言えば、
島の内部に他からの生物を入れるということに対して、どのように考えるべきであろうか?
そうです。
どうやって島というところで蛍を育てるかなんぞという問題など二の次。
まずはその問題を解決しなければならないと思いました。
したがって、佐藤工業の皆さんと共に、調査に調査です。
神津島には本当に蛍はいないのか、村民の方々はどのように考えておられるのか?
そうした調査と共に現地を知るために、初めて神津島に渡ったのは、2003年の9月のことでした。
遠い。
フェリーで夜の11時ごろ出向し、到着はあくる日の9時頃。
しかし、下船して見た風景は、驚くほど美しく澄んだ海と、
真っ白い砂礫の断崖絶壁がそびえる
神の集まる天上山
「そうか、こういうところなのか!」
自然の豊かな静かな島
それが
神津島でした。
村長さんや村役場の方々と話し合い、私たちの調査結果を報告し、そしていくつかの提案をしました。
もっとも確実に、安全に蛍を見せることのできる方法として、
環境保護を考えた方法として、
屋外に密閉空間を作り、そこで蛍を育てましょう!
そして、その場所を蛍の拠点としましょう。
ということになりました。

そこで、日当たりのさほどよくなく、風の影響を受けにくい場所に、
完全閉鎖の人工的な蛍のための生息環境を構築することを提案しました。
そう、蛍のビオトープ
つまり
「ピカトープ屋外版」構想の誕生でした。
つまり、本来はオープンな自然の中で蛍が飛翔する姿がもっとも
望ましいのですが、この島の環境では、
あっという間に全滅してしまう可能性があまりにも高かったのです。

小学校6年生の子供たちと、役場の皆さんとで、放流式が行われ、
神津島に蛍の施設が登場したのです。

そして、昨年は、5月の半ば頃、最初の成虫が羽化し
ピークでは500匹以上の成虫が闇の林を照らし出しました。
成虫の発生期間の長い平家蛍は、9月の半ば頃まで成虫が出続けたそうです。

この夏、神津で誕生した2期目の蛍がまだ名前の付いてない、
このピカトープで見られることでしょう。
ぜひ一度、お訪ねください。
株式会社環境技術研究所
前橋工科大学梅津研究室
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Associate Professor Maebashi IInstitute of Technoloy |