平家蛍の上陸時期です。(2004.05.07)

本日は夜、大学内各所のビオトープを見学して回りました。

屋上には撤去待ちの「壮大な閉鎖型ビオトープ」
図書館脇のホタル小屋には「初代巨大閉鎖型蛍の通年版生涯観察飼育箱」
その外には、「排気ダクトを利用した蛍のビオトープ、エネルギーはソーラーPV」
そして、図書館脇三角池ビオトープ

この4箇所を見て回りました。時間は夜9時。一応すっかり暗いのですが・・・・・
やっぱり、明るい!

屋上は、大学院棟の窓明かり、駐車場を照らす明かり、近所の体育館と、
グラウンドの投光器の明かり・・・・・・
全然真っ暗ではありません。
幼虫の姿は確認できたものの、上陸の風情は見えませんでした。
ちなみに屋上ビオトープはソーラーパネルの電力でエアレーションと水循環
行っています。そして、乾燥水分補給は雨水を利用しています。

次に、屋外に出て、三角池
これが、めっぽう、明るい。図書館の窓ガラスから差し込む光、駐車場の光。
字が読めるどころではありません。図書館は夜10時まで。そのあと、駐車場の明かりは
12時近くまでついています。毎年、三角池でホタルを発見するのは、
そんな時間に近寄る我が研究室のメンバーだけ。
到底、上陸幼虫の光など、発見できようもありません。

そして、ホタル小屋前の「排気ダクトを利用したホタルビオトープ」
ここは、ダクトの形状で覆いがあり、暗くなっています。
いました!
上陸幼虫です。陸地の上に、5ポイントほど、小さな蛍の幼虫光です。
近くで見ると、左右にてんてん。これが幼虫の光です。

まったくメンテナンスせず、水の補給だけ、数か月に一度。
餌は、半年以上前にどーっとタニシシジミ入れただけ。
しかも、メンテナンス窓は、Φ100のフタだけ。幼虫がいるかどうかも不明だった。
今年が3期目となります。

日当たりのいい、このビオトープでの、最初の成虫はおそらく、あと1週間後ではないでしょうか。
既に、2週間以上前から、おそらく上陸しているでしょう。
でも、学生も、気づかないだんなぁ・・・こんなところでホタルが出るとは、知る由もないでしょう。

そして、ホタル小屋の中の、初代、通年版生涯観察飼育箱。
なんども幼虫を取り出し、成虫も時々とってはいたものの、
やはり、季節ですね。成虫が5匹ほど飛んでいました。
まぁ、通年版で、何年もたっているため、「絶滅させようにも、そりゃ無理」という感じです。
でも、ここを見学する人は、もはやいない。
エアコンも切れてたし。

開発センターには、連日300匹の成虫が飛んでいるのですから・・・



今日の一言

蛍のビオトープ。最後の敵は、人工光



ちなみに
あまり明るいと、蛍の幼虫は上陸しません。
字がやっと読めるぐらいであれば、草陰などをくぐって上陸します。
しかし!
そんな状態では、蛍の成虫は動きません。
ホタルにとって、光は闇です。
交尾も出来にくくなります。

そして、
見学する人間が「目が暗闇に慣れない」ことから、
発生した成虫の数パーセントしか、
目に入らないことになってしまうのでした。

Editor (oo)Tsuyoshi UMETSU Ph.D.
Associate Professor 
Maebashi Institute of Technology